20-12-09_同じ地球に生まれたの

日記書くぞ!とか言ってるうちに気付いたら12月だし今年も残すところ22日になっていた。果たして22日間のうち何日分の日記が書かれるのであろうか。

2020年は人生で稀に見る「失われた年」であったけれど、(結局『失われた時を求めて』は1ページも捗っておらず、第3巻「花咲く乙女たちのかげに」がちくま文庫の井上究一郎 訳、集英社文庫ヘリテージの鈴木道彦 訳、岩波文庫の吉川一義 訳が無駄に揃い踏みという状態を保っている)最近一つ得たものとして、恋人ができた。急に。

まぁ考えてみれば今までの人生で恋人が「急に」できなかったことがなくて、デートを複数回重ねて徐々に距離を縮め、めでたくお付き合いに至る…というパターンを辿ったことが一度もない。今までの恋人も全員突然できた。私の意思が介在し始める前に、気付いたらできている。恋とは概してそういうものなのかもしれないが、この年齢になっても相変わらずそんな調子で良いのかかなりの疑問を抱きつつ、でもできてしまったものは仕方がないので、とりあえず出来立ての恋人をしばらく眺めてみることにする。

それにしても「付き合う」ということになる前は完全に無意識で対応していたので、正直自分が何を話していたのかも全然覚えていない。怖。美術館が好きだというのでアプリでのやり取りもそこそこに原美術館に行くことになって、(原美術館に来るのはきっとこれが最後になるのに、私は一度会っただけでその後名前を思い出すこともないであろうマッチングアプリの男性と原美術館との最後の時を過ごすのか…)という謎の感慨を抱きながら原美術館を見て回った。が、結果として付き合うことになったので原美術館を最後に一緒に見た人が「名もなきマッチングアプリの男性」になることは避けられ、少なくとも私の人生に彼の名が残ることになった。

私は「付き合ってください」と言われるとびっくりして付き合ってしまう習性があるので、今回も「付き合ってください」と言われてびっくりして思わず付き合ったのだが、歳を取るほど「好きだよ」とか好意を伝えるだけでなく、「付き合ってください」とちゃんと要求できる人間というのはとにかく偉いな〜と思うので、それだけで君は偉人だと思った。歴史に名を残した。そしてふと告白という行為が偉いのは、柄谷行人がよく引き合いに出す「命がけの飛躍」または「暗闇の中での跳躍」ってやつなんじゃないかと思って、久しぶりに柄谷を読もうと思ってちくま文庫の何かを捲ったけど全く気分ではなく読めなかった。今ググったら『探究』の方っぽいからそっちを読もうかな。

色恋沙汰になるとIQが死ぬほど下がるので、いつも友人が監視してくれてありがたいのだが、今のところ「そこまで下がってなく、冷静さを保てている様子なのでうまくいきそう」とのこと。というかまだ相手のことをほとんど何も知らないのだから、それでIQが下がっていたらどうしようもない。ちなみに監視といえば、彼氏の家に行ったら前から読みたかったオライーの入門 監視』があったので意気揚々と借りてきたところ、「謎の女だ…」と言っていた。謎の女に交際を申し込んだのはお前だよ。

本当に付き合っているのか半信半疑だったのであまり人に報告していなかったが、付き合っているらしいので友人に報告すると、まあ「どんな人なのか」と聞かれる訳なのだがどんな人なのか全然わからない。今のところ私が彼について知っていることは彼が生まれた日の惑星の配置ぐらいなもので、「彼の火星が私の金星にコンジャンクションしてる」というようなことしかいえない。しかし「彼の火星が私の金星にコンジャンクションしてる」って滅茶苦茶エッチな感じしないか? 実際にこれは非常にエッチな配置です。正直ホロスコープについてはあと1万字ぐらい書けそうだが、何も伝わらない(いや伝わると思うが)(いや伝わらない)ので要約すると、とにかく彼のあらゆる惑星と私の惑星の角度がすこぶる良くて、滅茶苦茶星に祝福されている。太陽も月も金星も木星も我々を喜んでいる。

星座の瞬き数え 占う恋の行方 同じ地球に生まれたの ミラクル・ロマンス
ってわけですね。気を失ったりIQを失ったり記憶を失ったりしないようになるべく日記を書いていくぞ。